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身代わり忠治
対象:一般向け / 時間:60〜70分 逃すために騙る。 義理と度胸の、身代わり芝居。 Impersonate to set him free. A stand-in drama of duty and nerve. 【あらすじ】 赤城山に潜む国定忠治。 山は役人であふれ、包囲は刻一刻と狭まる——。 子分の巌鉄・浅太郎が持ち込んだ脱出策は“身代わり”。麓の百姓・忠治郎は、顔立ちが忠治と瓜二つ。ただし気弱で腰が引けた男だ。人を巻き込むことを嫌う忠治は逡巡するが、仲間の熱に押され、刀と着物を預けて身を隠す。 一方、強欲なヤクザ・山形屋藤蔵の横暴に、忠治郎は“その通り”の一言だけを盾に、なりきり作戦で乗り込むことに——。攫われた娘、揺さぶられる“義”と“面(つら)”、そして頬の黒子が告げる正体の影。 嘘か真か、男の値打ちは声と背中に出る。雪解け間際の赤城路で、度胸が本物を追い越す瞬間が訪れる。 Akagi Mountain, where the outlaw Kunisada Chūji lies low. The hills swarm with o
5 日前
雪の夜物語
対象:一般向け / 時間:60〜70分 噂は冷たく、湯気はやさしい。 雪の夜、縁は結び直せる。 Rumors are cold; the steam is gentle. On a snowy night, bonds can be tied anew. 【あらすじ】 雪深い村の冬。 祭り支度の花笠音頭が響くお熊の家に、噂がひとつ—家を飛び出した娘・お園が赤子を連れて戻ったらしい。そこへ、働き者の目明し・新吉。さらに二十年ぶりに名乗り出た老爺・善兵衛——「新吉の生みの親」だという。 雪は強まり、村では揉め事と騒動が相次ぐ。許すか、突き放すか。育ての情と血の縁、過去の悔いと明日の暮らしが、ひとつ屋根の下でぶつかり合う。五色沼の知らせが夜更けを裂いたとき、家族はそれぞれの“帰る場所”を選び直す。雪の夜が試すのは、名ではなく、結び直せる心の温度。。 In a snowbound village winter, preparations for the festival echo with the Hanagasa dance at Okuma’s ho
11月30日
世直しご家老珍道中
対象:一般向け / 時間:50〜60分 予算はカツカツ、義は満タン。 笑いと涙の世直し珍道中。 Budget on fumes, honor on full. A laugh-and-tear-fueled justice romp to set things. 【あらすじ】 川越城下の長屋育ち・長助、まさかの「助さん募集(身分・経験不問)」に合格して“七代目助さん”に。お供は、印籠係に徹する合理主義の“格さん”と、どこかズレた威光を放つ“ご家老”松平則近。三人組の世直し珍道中は、道中茶店での人助けから、毒舌と物忘れが交錯する騒動まで、笑いの種に事欠かない。 やがて一行が辿り着いたのは、中山道の整備で人馬と金の負担を強いられ、名主と百姓が対立し始めた村。印籠の威光が通じない“民の怒り”を前に、長助は「お上の正義」と「暮らしの現実」のあいだで奮闘する。口先の権威でも刀でもなく、茶一杯とまっすぐな言葉が、こじれた心をほどいていくのか――。 “ご老公気取り”のご家老、“給金至上主義”の格さん、“町人上がり”の助さん。三者三様の世直しが、皮肉と笑い、そし
11月22日
文七元結
対象:一般向け / 時間:60〜70分 手放した手が、縁を結ぶ。 元結一本、江戸は温かい。 The hand that lets go ties the bond. One motoi cord - and Edo is warm. 【あらすじ】 江戸・両国。 腕は立つがツキに見放された職人と、店の大金を落として途方に暮れる若い元結(髪を束ねる紐)の職人・文七。 年の瀬、川風の冷たい橋の上で出会った二人は、互いの「もう戻れない」事情を抱えていた——ひとりは娘を遊里から取り返すための五十両、もうひとりは店を潰しかねない預かり金。 絶体絶命の夜、思いがけない“手放し”が、誰かの明日をつなぎ直す。 金は巡り、義理と人情が行き交う江戸の町。やがて「元結」は、ただ髷を結ぶ紐ではなく、縁と約束を“もとい(元結)”に戻すしるしとなって——物語は、軽やかな笑いと温かな余韻で結ばれる。 Edo, Ryōgoku. On a year-end night, a skilled yet down-on-his-luck craftsman crosses paths
11月18日
佐渡の恋唄
対象:一般向け / 時間:50〜60分 暖罪は海で隔てても、想いは渡る。 佐渡風に乗れ、恋唄よ。 The sea may divide the condemned, yet feelings cross. Ride the Sado wind, O love song. 【あらすじ】 新潟県西方沖に位置する「佐渡島」 金や銀が採取できる鉱山が豊富で、幕府直轄の領土として栄える一方で、奈良時代より流刑地として定められており、数々の罪人が「島流し」としてこの島に送られていた。浅吉もその一人で、刑期満了を翌月に控えていた。ある日、浅吉は佐渡で出会った男・秀吉に言伝を頼まれる。秀吉は胸を患っており、自分の死期を感じていたのだった。 それから一年後…… 江戸の呉服問屋「近江屋」は以前のような賑わいを取り戻していた。 数年前、奉公人であった秀吉にお店のお金を盗まれてしまったことが原因で評判が地に落ちてしまったのだ。主の源兵衛が病で亡くなったりと一度は店を畳む寸前まで追い込まれていたが、女将のお勝や他の奉公人たちの頑張りにより、今では以前よりも繁盛する大店とな
11月9日
暖簾の絆
対象:一般向け / 時間:50〜60分 暖簾は味の証、家の約束。 一杯の湯気が、心をほどく。 The noren is the seal of flavor, the promise of home. The steam from a single bowl unknots the heart. 【あらすじ】 江戸・下町。 蕎麦職人の喜助は腕利きだが、女房を亡くしてから酒と博打に沈み、店の暖簾も心も色褪せた。 娘のお峰は、手拭いを麺棒代わりに稽古を重ね、かつての味と家の誇りを取り戻そうとする。 気を配る大家・お金、将来を誓う若旦那・仙太郎——支える手はあるのに、喜助は素直になれない。投げられた言葉は時に棘となり、暖簾は外され、家族は散りかける。 月日は流れ、店先にふと現れた来客が、止まっていた時を揺り動かす。 飢えた者に差し向ける一杯、胸の底に沈めた後悔、そして“家”に帰る道しるべ。 暖簾はただの布ではない。守るべき味、継ぎたい心、交わした約束のかたちだ。 湯気の向こう、かつての香りがそっと立ちのぼる——家族の絆は、今日も温かい。 Edo—shi
11月5日
帰り灯の里
対象:一般向け / 時間:50〜60分 相呼ばれたのは、遺言か、祈りか。 死んだはずの“お父つぁん”が、まだ灯してくれる。 Was it a last will, or a prayer? Even after death, "father" is still giving us light. 【あらすじ】 長男は立派な侍、次男は大店の奉公人、長女は名の知れた小料理屋の若女将。 それぞれ立派に成長した子供達の元へ、ある日便りが届く。「おとっつぁんが亡くなった。すぐに帰って来い」 故郷で久しぶりに揃った3人の子供達の目の前に現れたのは・・・? あなたは、死神を見たことがありますか? 毎日を必死で生きる人達への応援歌ならぬ、応援芝居。 The eldest son became an upstanding samurai. The second son serves as a clerk in a prosperous merchant house. The daughter is now the young proprietress of a we
10月29日
浪花の恋
対象:一般向け / 時間:50〜60分 浪花に残すのは、情か明日のしあわせか。 娘を送り出すその瞬間、家族になる。 Which do you leave in Naniwa --- your love,or her tomorrow? In the moment you let her go, you become a family. 【あらすじ】 大阪・道頓堀。 櫛職人の伊平は、拾った娘・お美江を自分の娘として育ててきた。 口は荒いが情は深い女房気質のお熊がそばにいて、三人はまるで本当の家族のように暮らしている。 そこへ江戸から小間物屋奉公人の清吉がやって来る。櫛の買い付けだけではない。彼は静かに言う——「お美江さんを江戸へ連れて行きたい」。 娘を思う男、男を支える女、そして自分の居場所を見つめる娘。道頓堀と江戸、情と未来、そばにいたい気持ちと幸せになってほしい気持ちが交差し、三人の胸に揺れが走る。 別れることは不幸なのか。それとも、愛のかたちなのか。浪花の川面に灯るのは、たしかなぬくもりと、まだ言葉にならない約束。 Osaka, Dōtonb
10月29日
遠い記憶の子守唄
対象:一般向け / 時間:60〜70分 罪は縄で、歌は記憶で。 遠い夜でも、子守唄は道を忘れない。 Crime is for the rope; song is for memory. Even in the farthest night, a lullaby never...
9月30日
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