佐渡の恋唄

☆ものがたり☆


新潟県西方沖に位置する「佐渡島」


金や銀が採取できる鉱山が豊富で、幕府直轄の領土として栄える一方で、奈良時代より流刑地として定められており、数々の罪人が「島流し」としてこの島に送られていた。浅吉もその一人で、刑期満了を翌月に控えていた。ある日、浅吉は佐渡で出会った男・秀吉に言伝を頼まれる。秀吉は胸を患っており、自分の死期を感じていたのだった。



それから一年後……

江戸の呉服問屋「近江屋」は以前のような賑わいを取り戻していた。

数年前、奉公人であった秀吉にお店のお金を盗まれてしまったことが原因で評判が地に落ちてしまったのだ。主の源兵衛が病で亡くなったりと一度は店を畳む寸前まで追い込まれていたが、女将のお勝や他の奉公人たちの頑張りにより、今では以前よりも繁盛する大店となっていたのだ。


そこへ秀吉の言伝を伝えるために浅吉がやってくる。しかし浅吉にはそれとは別にある思惑があった。

浅吉は恋人を手籠めにした男を傷つけたために島へ送られたのだが、島を出てからもその復讐の炎は消えないでいた。

復讐のためなら全てを利用するつもりでいた。そんな中近江屋の娘・おくみと出会う。初めはおくみも利用するつもりでいたが、彼女の純粋な心と優しさに、彼の心が次第に変化していく……




86回の閲覧

関連記事

すべて表示

らくだの馬さん

【あらすじ】 酒好きで暴れん坊で長屋の家賃も溜めている通称“らくだ”の馬吉が、フグに当たった死んでしまった!!! 飲み仲間の秀は、弔いのお金を用意立てようと小間物屋の清吉に声をかけるが、前述の通りらくだの家にはお金もなければ売る物もない。 そこで秀は、通夜の酒肴をせしめるために、ある考えを思いつくが・・・

次郎吉外伝〜橋物語〜

義賊と名高い鼠小僧次郎吉。 今日も人知れず人助け。 とある橋で身投げしようとする男と出会う次郎吉。 間一髪男を助ける次郎吉。 助けられた男はあることを思いつく……… 助けた男と助けられた男。 二人の運命はいかに…

人の振り見て我が振り直せ

他人の行いの善し悪しを見て自分の行いを反省し、欠点を改めよということわざ。 桜が満開の季節。 花見見物に大勢の人がごった返し。 色んな人たちがいて、様々な人間模様があるが、中でも一際目立つのが、とある夫婦とその母親の3人組。 先客がいるにも関わらず、無理矢理場所を開けさせ、自分たちだけでどんちゃん騒ぎを始めてしまう……