佐渡の恋唄

☆ものがたり☆


新潟県西方沖に位置する「佐渡島」


金や銀が採取できる鉱山が豊富で、幕府直轄の領土として栄える一方で、奈良時代より流刑地として定められており、数々の罪人が「島流し」としてこの島に送られていた。浅吉もその一人で、刑期満了を翌月に控えていた。ある日、浅吉は佐渡で出会った男・秀吉に言伝を頼まれる。秀吉は胸を患っており、自分の死期を感じていたのだった。



それから一年後……

江戸の呉服問屋「近江屋」は以前のような賑わいを取り戻していた。

数年前、奉公人であった秀吉にお店のお金を盗まれてしまったことが原因で評判が地に落ちてしまったのだ。主の源兵衛が病で亡くなったりと一度は店を畳む寸前まで追い込まれていたが、女将のお勝や他の奉公人たちの頑張りにより、今では以前よりも繁盛する大店となっていたのだ。


そこへ秀吉の言伝を伝えるために浅吉がやってくる。しかし浅吉にはそれとは別にある思惑があった。

浅吉は恋人を手籠めにした男を傷つけたために島へ送られたのだが、島を出てからもその復讐の炎は消えないでいた。

復讐のためなら全てを利用するつもりでいた。そんな中近江屋の娘・おくみと出会う。初めはおくみも利用するつもりでいたが、彼女の純粋な心と優しさに、彼の心が次第に変化していく……




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