ども、ラブレターは渡すより貰いたい派の市川福介です。
(たいていの人はそうだと思いますが)
先週まで上演されていた『銀助情話』
このお芝居は、現在江戸村に来ている高橋茂紀さんの新作書き下ろしのお芝居なんですが、何とこのお芝居、わざわざ江戸村で上演するために書いて下さった、それもそれぞれの役者に当て書きしてくれたお芝居なんです。
当て書きというのは、その役を演じる俳優をあらかじめ決めておいてから脚本を書くこと。
だから、脚本家がこの役者にはこういう人台詞を言ってほしいとか、こういうキャラを演じてほしいとか、こういうことやらせて困らせてやろうなどなどを想像して書く。
脚本家はそれだけその役者のことを考えながらかくわけで、そうして出来上がった台本はまさにラブレターのようなものである。
それだけの想いをこめて書いてくれた台本を受け取る役者はそれだけで嬉しいものなんです。
今回高橋さんが言うには、
「皆さんの素の性格をそのまま役に投影しました」とのこと。
なるほど。
つまり、
“役のキャラ・イメージ”=演じる“役者自身のキャラ・イメージ”
であるというわけですね。
順に見ていきましょう。
春菜美保・・・面倒見のいいお喋りのおばちゃん
市川昇・・・明るく陽気な三枚目
市川勇車・・・馬面の馬吉
市川太仁志・・・面白可笑しい悪の親分
市川こより・・・一途で可憐な娘
なるほど。
確かにみんなのキャラクターや性格をよく掴んでいる。
(中には身体的特徴の人もいるが)
そして私、市川福介。
「純粋で真面目な二枚目」
・・・・・・
ん?
もう一度言いましょう。
当て書きというのは、その役を演じる俳優をあらかじめ決めておいてから脚本を書くこと。
高橋さんは、
「皆の素の性格をそのまま投影した、“役のキャラ・イメージ”=演じる“役者自身のキャラ・イメージ”」だと。
そして僕の役はと言いますと、
「純粋で真面目な二枚目」
・・・・・・
ジュンスイ?
マジメ?
どこかの偉人が
「私の辞書に不可能の文字はない」と言ったそうだが、
僕の辞書には不可能の文字は載っているが、
“純粋”も“真面目”という字はない。
(不純や不真面目は太字で載っています)
高橋さんには僕がそんな風に見えていたのか・・・
・・・・・・
よし、回らないお寿司に連れて行っておもてなしをしよう。
そんな、高橋さんは19日(月)まで!
お待ちしています。
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